入れ歯Denture

入れ歯の必要性

健康長寿の秘訣はよく噛む事です。よく噛むことで、脳への血流が増えて活性化し、老化の予防(ボケ防止)になります。
他にも、噛み合わせが低くなると、食べ物が飲み込みにくくなります。
また、審美性、発音機能など色々なところで支障がでます。
歯がなくなれば、なくなって空いたスペースに歯の移動が起こります。
噛み合わせも悪くなりますし、複雑に空いたスペースに食べ物が詰まって、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。
今は、入れ歯の技術もとても進んでいますから、きっと満足して使いこなせる良い入れ歯を見つけることが出来ると思います。
お気軽にご相談して下さい。

作成手順

型取り

型取り

お口の中の型を取ります
精密な型取り

精密な型取り

専用のトレーで型をとる場合があります
噛み合わせの確認

噛み合わせの確認

ロウで歯茎の部分を再現した模型で歯の噛み合わせや高さの確認をします
人口の歯を並べて仮装着

人口の歯を並べて仮装着

お口の中に仮装着し、見た目やかみ合わせのバランスなどを精査します
完成  プラスチック入れ歯

完成 プラスチック入れ歯

一般的な保険のプラスチック製の入れ歯です
完成 金属床の入れ歯

完成 金属床の入れ歯

金属で作った入れ歯
プラスチックよりも薄く強度があり、汚れにくいです
※保険適用外

素材

  • プラスチック(素材:アクリリックレジン、熱可塑性レジン)だけで作る入れ歯

    主に保険や、仮の義歯で作るときの素材です。
    厚さ2~3mmのピンクのプラスチックで作ります。
    安価ですが、たわみやすい欠点があるので、入れ歯の形が限られます。
  • 金属床の入れ歯

    自費で作るときの素材です。
    厚さは、プラスチックの義歯の約1/3なので、お口の中が広々します。
    熱伝導がいいので、温かいものも冷たいものも、おいしく召し上がれます。
    金属でできた本体が、ぴったりお口の中に納まるので、しっかり噛めます。
    また、金属は丈夫なので、たわみにくいです。
    患者さんとご相談しながら、使い勝手のいい形を探して、作り上げていきます。
    金属部分も含めて、修理が可能です。
    プラスチック部分は、金属床が精密なので、同じように精密に作られたものを使用しています。

    (1)コバルト床の入れ歯(素材:コバルトクロ?ム)
    コバルト床は、薄くて丈夫なコバルト合金で作ります。

    (2)チタン床の入れ歯(素材:チタン合金)
    チタン床は、最近開発された新しい入れ歯の素材です。
    コバルトより軽くて丈夫なチタン合金で作ります。

    金属味のないこと、金属アレルギーがおこりにくいことが大きな特徴で、やや高価になります。
  • ノンクラスプ デンチャー(スマートデンチャー 素材:ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂)

    金属の銀色が出ないので、入れ歯を入れていることを気づかれにくい審美性に優れた入れ歯です。
    歯肉と同系色のピンク色のバネで入れ歯を安定させることができます。
    当院では、ノンクラスプデンチャー(SEデンチャー)は、たわみやすいので、コバルト床やチタン床と組み合わせて、作製しています。
    残念ながら、咬み合わせの強い方や歯の状態によっては、不向きなことがあります。

金属床の部分入れ歯の種類

実は、歯が残っている方の入れ歯には、いくつもの作り方があります。
残っている歯に大きな負担をかけない入れ歯を作りたいと思っています。
そして、患者さんにもたくさんのご希望があります。

・おいしく食べたいのはもちろん
・大勢の人の前できれいな発音で話したい
・歌を歌うので、声がこもらないようにしたい
・バネの金属色がみえない審美的な義歯にしたい
・長く使いたい(お口の環境が変わると使えなくなることがあるので、口腔ケアには気をつけてくださいね)

どうぞ、あなたのご希望を考えてみてください。
そして、何が一番いい方法なのかを、ご相談したいと思います。
金属床の部分入れ歯
金属床の部分入れ歯
金属床の部分入れ歯

無痛デンチャー(総義歯)

「よく噛めること」「ピッタリフィットすること」「無痛であること」を目標に、患者さんとご一緒に作り上げていく入れ歯です。

まずトレーニングデンチャー(仮義歯)で、衰えていた顎の筋肉と粘膜を鍛えて、ずれていた咬み合わせを修正します。

患者さんのご協力なしには作れませんが、ゆっくりよく咬んでいただき、簡単なトレーニングをするだけです。
この入れ歯の奥歯部分は、平らにつくられていますが、咬んでいただいている間に、咬み跡の穴ができ、安定した咬み合わせができてきます。
診療室では、痛いと咬み合わせがずれてしまうので、痛みのでないようにし、お口の状態にあった形に入れ歯の形を整えていきます。
完全に、よく食べられる安定した状態になったら、トレーニングデンチャーで得られた情報を盛り込んだ本義歯を作ります。
無痛デンチャー
無痛デンチャー
無痛デンチャー
最初に作るトレーニングデンチャーです
痛くなく咬めるように、咬み合わせ部分が平らにしてあります
無痛デンチャー
無痛デンチャー
無痛デンチャー
完成した無痛デンチャーです

お手入れ

お口の中のプラーク(バイキンのかたまり)は、硬いものにくっつきやすく、歯にこびりつくプラークと同じように、入れ歯にもプラークはつきます。そして、最後は歯石(白いざらざらの石)になって、バイキンの住み家になってしまいます。
なので、入れ歯に汚れがつく前にお手入れをお願いします。
入れ歯専用歯ブラシ

入れ歯専用歯ブラシ

入れ歯専用の歯ブラシは、柔らかく入れ歯の表面を傷つけません。
歯ブラシで磨く方がいらっしゃいますが、毛先が細すぎて入れ歯に傷をつけてしまうので、
絶対おやめください。
磨きにくいのは、バネの部分や土手の内側。ぜひ、丁寧に磨いてください。
水道の水をチョロチョロ出して、その下で洗うときれいになります。
入れ歯を落とすと割れたり、バネの変形により合わなくなることがありますので、
容器に水を張って、その中で洗うことをおすすめします。
くれぐれも、歯磨き粉はつけないで下さい。研磨剤入のものですと、入れ歯に細かい傷がついてかえって汚れやすくなります。

超音波洗浄機

メガネやアクセサリーの洗浄に使う金属製の浴槽、そう、あれです。
入れ歯専用の洗浄機もありますが、お勧めは音波振動の強い小型の業務用のものです。
入れ歯専用ブラシでお掃除したあとに、使ってくださいね。
ネバネバしたデンチャープラーク(入れ歯につく歯垢)や取りきれない細かい細菌をとるのに役立ちます。

入れ歯洗浄剤

・酵素系
・過酸化物系
・次亜塩素酸系

いずれも、水かぬるま湯を使い、取り扱い説明書に従って適量の水を使いましょう。
お口の中で使うものなので、洗浄後よく洗ってくださいね。
過酸化物は、一般的な発泡するもの。殺菌力はさほど強くありませんが、着色やデンチャープラークを取ることができます。欠点は、金属を変色させることがあること。(金属を用いた入れ歯には不向きです)
殺菌力が強いのは次亜塩素酸系ですが、長時間使うと、入れ歯のプラスチックを劣化させます。
取扱説明書でご確認ください。
酵素系は、酵素の力でバイキンのタンパク質を変性させて、除去できます。
義歯の着色を取る力は弱いです。利点は、強い殺菌力と、プラスチックを痛めないことです。
洗浄剤の選び方は、入れ歯に使われているプラスチック(レジン、ポリエステル、ポリカーボネートなど)の種類によって違います。
過酸化物は、一般的な発泡するもの。殺菌力はさほど強くありませんが、着色やデンチャープラークを取ることができます。欠点は、金属を変色させることがあること。(金属を用いた入れ歯には不向きです)

殺菌力が強いのは次亜塩素酸系ですが、長時間使うと、入れ歯のプラスチックを劣化させます。
取扱説明書でご確認ください。
酵素系は、酵素の力でバイキンのタンパク質を変性させて、除去できます。
義歯の着色を取る力は弱いです。利点は、強い殺菌力と、プラスチックを痛めないことです。
洗浄剤の選び方は、入れ歯に使われているプラスチック(レジン、ポリエステル、ポリカーボネートなど)の種類によって違います。
詳しいことは、かかりつけ医にご確認ください。
入れ歯洗浄剤
無痛デンチャー
入れ歯爽快は、過酸化物系です
ステインクリーンは、入れ歯についた着色を取るのが得意です
入れ歯洗浄剤
入れ歯洗浄剤
代表的な市販品

メンテナンスが重要

入れ歯は、過酷な条件下で使用されています。歯科医の定期的な検査を受ける
ことが入れ歯の寿命や口腔内の健康を長く保つ秘密です。